「清香ちゃんっ!」
エレベーターの隣にある階段の踊り場に連れられてきました。
恋永ちゃんは私の顔にぐいっと近づくと、お説教をするように私にこういいました。
「そんな顔しちゃったら、にーもかなしくなっちゃうよ!」
恋永ちゃんから言われたその言葉は、とてもいい意味で私の胸に刺さりました。
もしかしたら……兄さんは、私の落ち込んでいる姿なんて見たくない……よね?
私だって……兄さんとは笑っていたいし、落ち込んでいるなんて……兄さんに迷惑かけちゃうだろうから……。
「そう……だよね……恋永ちゃん、ありがとう。」
でもね、私がお礼を言ったらなんて行ったと思う?
「べ、べつにぼくは清香ちゃんのタメを思っていったんじゃないもんっ!
に、にーをいちばん好きなのはぼくなんだからねっ!」
って。……フフッ♪
その後、私は恋永ちゃんと一緒にウインドウショッピングを楽しみました。
……といっても、恋永ちゃんの勢いに押されているだけだったのだけれど……。
でも、それはそれで楽しかった。
誰か一人でも暗い顔をしていれば……みんなが暗くなっちゃう。
私はいつも”自分だけ”って思ってたのかもしれない。
恋永ちゃんは、そういうのはいけないって教えてくれた。
本当は……自分で気づかなきゃいけないけれど……。
ありがとう、恋永ちゃん。
2006年07月10日
2006年06月30日
#4 じとじと-前編-
雨は……きらいです。
晴れた日に味わえる何とも言えないすがすがしい気持ちと、
兄さんと会えるんじゃないかと思う気持ちが私の心をわくわくさせてくれます。
でも、雨の日は別です。
「そっかぁ、じゃあまた今度にしよっか?」
ぱたん、と携帯電話を閉じる。
私は先にちょっとした用事があったので家を早めに出たら、約束の時間よりだいぶはやく着いちゃって、待ち合わせ場所で友達を待ってました。
待ち合わせの時間になっても来ないので電話したら……季節の変わり目にやられちゃったみたい。
私はため息をつくと、一緒に行くことになっていたショッピングセンターの中に入りました。
友達と一緒にまわる予定だったところを私は一人でまわってみました。
……やっぱり、一人だとつまらない……かな?
そうしていると、ばったり恋永ちゃんと会いました。
「あー、清香ちゃんだ♪」
「恋永ちゃん、こんにちわ」
小走りで私の所へ駆け寄ってきてニコニコ笑顔で抱きついてきました。
恋永ちゃんは「うにゅぅ」といって顔だけ向けると、
「清香ちゃん……今日はどうしたの?」
「え?私?……えっとね、友達と約束してたんだけど、風邪引いちゃったみたいなの。帰るのもなんだし、ちょっとまわってみてたんだけど……やっぱり一人だと楽しくないね…」
私が苦笑すると、恋永ちゃんは私の手を引いて「じゃあ、ぼくと一緒にお店巡りしようよ!」って私が返事をする間もなく連れて行かれました。
「ちょ、ちょっと恋永ちゃん!ひ、ひっぱらないで……」
ずっとニコニコの恋永ちゃん。……一人だし……恋永ちゃんも楽しそうだからいいかな……?
晴れた日に味わえる何とも言えないすがすがしい気持ちと、
兄さんと会えるんじゃないかと思う気持ちが私の心をわくわくさせてくれます。
でも、雨の日は別です。
「そっかぁ、じゃあまた今度にしよっか?」
ぱたん、と携帯電話を閉じる。
私は先にちょっとした用事があったので家を早めに出たら、約束の時間よりだいぶはやく着いちゃって、待ち合わせ場所で友達を待ってました。
待ち合わせの時間になっても来ないので電話したら……季節の変わり目にやられちゃったみたい。
私はため息をつくと、一緒に行くことになっていたショッピングセンターの中に入りました。
友達と一緒にまわる予定だったところを私は一人でまわってみました。
……やっぱり、一人だとつまらない……かな?
そうしていると、ばったり恋永ちゃんと会いました。
「あー、清香ちゃんだ♪」
「恋永ちゃん、こんにちわ」
小走りで私の所へ駆け寄ってきてニコニコ笑顔で抱きついてきました。
恋永ちゃんは「うにゅぅ」といって顔だけ向けると、
「清香ちゃん……今日はどうしたの?」
「え?私?……えっとね、友達と約束してたんだけど、風邪引いちゃったみたいなの。帰るのもなんだし、ちょっとまわってみてたんだけど……やっぱり一人だと楽しくないね…」
私が苦笑すると、恋永ちゃんは私の手を引いて「じゃあ、ぼくと一緒にお店巡りしようよ!」って私が返事をする間もなく連れて行かれました。
「ちょ、ちょっと恋永ちゃん!ひ、ひっぱらないで……」
ずっとニコニコの恋永ちゃん。……一人だし……恋永ちゃんも楽しそうだからいいかな……?
2006年06月29日
#3 ホットかアイスか
私は夏でもホットココアを飲んじゃうほどココアが好きです。
さすがにアイスの方が多めになっちゃうんだけれど……ね(汗
でも、私は最近あることを発見したんです。
普通ホットココアにはお湯で溶かして牛乳を入れて……って感じだけど、牛乳じゃなくてクリープ……かな?えと……脱脂粉乳?
それをいれると、味がまろやかというか柔らかくなるの。
私が飲み比べて違うと思ったのは、ココア+牛乳だと牛乳が勝っちゃう気がするんです。
えっと……とがったような、割とハッキリした味。
クリープ(脱脂粉乳?)をいれると、味は人によって違うかもしれないけど、濃くなった感じ。でも口の中に入れたときの感じはずいぶんちがうんです。
私はクリープをいれちゃうかも……。
あ、でもちょっと味薄めてみようかな…?
さすがにアイスの方が多めになっちゃうんだけれど……ね(汗
でも、私は最近あることを発見したんです。
普通ホットココアにはお湯で溶かして牛乳を入れて……って感じだけど、牛乳じゃなくてクリープ……かな?えと……脱脂粉乳?
それをいれると、味がまろやかというか柔らかくなるの。
私が飲み比べて違うと思ったのは、ココア+牛乳だと牛乳が勝っちゃう気がするんです。
えっと……とがったような、割とハッキリした味。
クリープ(脱脂粉乳?)をいれると、味は人によって違うかもしれないけど、濃くなった感じ。でも口の中に入れたときの感じはずいぶんちがうんです。
私はクリープをいれちゃうかも……。
あ、でもちょっと味薄めてみようかな…?
2006年06月28日
#2 ちょっとそこまで
今日はちょっと暑かったので、夕方に近くの堤防にお散歩に行ってきました。
堤防に着くと、少し暖かい風が吹いてきて「もう少しで夏かな?」って思えてきます。
ここは私がいつも考え事をするときに来る場所。
……いつも兄さんのことなんだけど♪
今日は別に悩んでるワケじゃないし、考え事もない。
……なんとなく、っていうのかな?
私は”なんとなく”歩いていると、一匹の子犬が私の所へ走ってきました。
元気よく私の足に飛びついてきたり、私の周りをぐるぐるまわって、かわいいしっぽをふりふりさせて
「遊んで!」
って言ってるように私を見つめてくるの。
私は子犬を抱き上げてみると、首輪と手綱が。
後を追ってくるように、小さな女の子が息を切らせて私の所へ走ってきました。
「だ、だめだよぉ……勝手にいっちゃあ!」
どのくらい走ったのかな…?
子犬は女の子の周りをぐるぐる回り始めて、女の子のいうことなんか上の空で、遊んで欲しくてたまらない感じ。
「ねね、お姉ちゃんと一緒におさんぽしない?そのわんちゃんと遊びながら♪」
女の子は、最初のうちはぽかんってしてたけど私の言うことがわかってくると向日葵のような笑顔で「うんっ!」って言ってくれました。
私と女の子は周りが夕日になるまで子犬といっしょに遊びました。
なんだか……妹が出来たみたいでうれしかった……。
暫くすると、女の子のお母さんが呼んで女の子と子犬は帰ってしまいました。
帰り際に女の子のお母さんから「今日はありがとうございました」っていわれちゃいました♪
私は姿が見えなくなるまで見送りました。女の子はずっと手を振ってくれたし、子犬は私に向かって「ばいばーい!」って言ってるかのように吠えてくれました。
その後、オレンジ色に染まった景色を見ていました。
いつからか私は兄さんとおっかけっこやかくれんぼとか……走り回ったりしなくなったのかな……?
そのころは……兄さんを一人の男の人としてみてなかったかも……ただ「兄さんが好き」っていう……兄妹愛なのかも。
でも……それも思い出。
昔の私がいて、今の私が居て、未来の私を作っていく。
もちろん、兄さんがそばに……ね。
ぜったいだよ、兄さん。
堤防に着くと、少し暖かい風が吹いてきて「もう少しで夏かな?」って思えてきます。
ここは私がいつも考え事をするときに来る場所。
……いつも兄さんのことなんだけど♪
今日は別に悩んでるワケじゃないし、考え事もない。
……なんとなく、っていうのかな?
私は”なんとなく”歩いていると、一匹の子犬が私の所へ走ってきました。
元気よく私の足に飛びついてきたり、私の周りをぐるぐるまわって、かわいいしっぽをふりふりさせて
「遊んで!」
って言ってるように私を見つめてくるの。
私は子犬を抱き上げてみると、首輪と手綱が。
後を追ってくるように、小さな女の子が息を切らせて私の所へ走ってきました。
「だ、だめだよぉ……勝手にいっちゃあ!」
どのくらい走ったのかな…?
子犬は女の子の周りをぐるぐる回り始めて、女の子のいうことなんか上の空で、遊んで欲しくてたまらない感じ。
「ねね、お姉ちゃんと一緒におさんぽしない?そのわんちゃんと遊びながら♪」
女の子は、最初のうちはぽかんってしてたけど私の言うことがわかってくると向日葵のような笑顔で「うんっ!」って言ってくれました。
私と女の子は周りが夕日になるまで子犬といっしょに遊びました。
なんだか……妹が出来たみたいでうれしかった……。
暫くすると、女の子のお母さんが呼んで女の子と子犬は帰ってしまいました。
帰り際に女の子のお母さんから「今日はありがとうございました」っていわれちゃいました♪
私は姿が見えなくなるまで見送りました。女の子はずっと手を振ってくれたし、子犬は私に向かって「ばいばーい!」って言ってるかのように吠えてくれました。
その後、オレンジ色に染まった景色を見ていました。
いつからか私は兄さんとおっかけっこやかくれんぼとか……走り回ったりしなくなったのかな……?
そのころは……兄さんを一人の男の人としてみてなかったかも……ただ「兄さんが好き」っていう……兄妹愛なのかも。
でも……それも思い出。
昔の私がいて、今の私が居て、未来の私を作っていく。
もちろん、兄さんがそばに……ね。
ぜったいだよ、兄さん。
2006年06月27日
#1 月夜の涙
私の机の上には、兄さんと二人っきりで撮った写真があります。
いつとったっけなぁ……あの春の時だ……。
私は、どうしても兄さんと私だけの写真が欲しかったの。
でも兄さんが写真撮るの嫌だったりしたら迷惑かけちゃうし、私がそんなこといって兄さんに迷惑をかけるのは……凄く嫌だから……。
それとは裏腹にどうしても2人だけの写真が欲しくて、”お兄ちゃんの日”に言ってみたんです。
「兄さんと私だけで……写真とってもいいですか?」って。
そうしたら兄さんは優しく笑って、「うん、いいよ」と言ってくれたの……♪
うれしくってちょっとはしゃいじゃったりもしたんだけど……落ち着いてカメラのタイマー機能をセットして……。
春の桜並木でとった写真。
一番きれいな場所でとった兄さんと私の写真。
私の最高の思い出。
でも、私は夜にその写真を見るといつも泣いちゃうの。
”兄さんと一緒にいたい”
ただそれだけで泣くなんて、って言われるかもしれないけど……。
私は、兄さんのそばにいられるだけで……それだけで十分。
高望みをしたら……兄さんと一緒にいられなくなっちゃう。
兄さんに触れていたい……。
でも……私には出来ない……。
だから……泣くの……。
いつとったっけなぁ……あの春の時だ……。
私は、どうしても兄さんと私だけの写真が欲しかったの。
でも兄さんが写真撮るの嫌だったりしたら迷惑かけちゃうし、私がそんなこといって兄さんに迷惑をかけるのは……凄く嫌だから……。
それとは裏腹にどうしても2人だけの写真が欲しくて、”お兄ちゃんの日”に言ってみたんです。
「兄さんと私だけで……写真とってもいいですか?」って。
そうしたら兄さんは優しく笑って、「うん、いいよ」と言ってくれたの……♪
うれしくってちょっとはしゃいじゃったりもしたんだけど……落ち着いてカメラのタイマー機能をセットして……。
春の桜並木でとった写真。
一番きれいな場所でとった兄さんと私の写真。
私の最高の思い出。
でも、私は夜にその写真を見るといつも泣いちゃうの。
”兄さんと一緒にいたい”
ただそれだけで泣くなんて、って言われるかもしれないけど……。
私は、兄さんのそばにいられるだけで……それだけで十分。
高望みをしたら……兄さんと一緒にいられなくなっちゃう。
兄さんに触れていたい……。
でも……私には出来ない……。
だから……泣くの……。